謹賀新年
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
忘年会で三人の方から「顔が怖い」と言われ、未だに信じていない
山下です。(妻は自分の事をいつも、「可愛い」言ってくれています ♪)
年末から、タツアキ先生の「加圧トレーニング」を始めてみました。
お蔭様で随分と腕が太くなりました ♪
さて皆さんは「新年の目標」は立てられたでしょうか。
何をされるに当たっても、明確な目標を設定する事は非常に大切です。
例えば
「漫然と毎月余ったお金を貯金に回す場合」と
「毎月5千円以上は必ず貯金に回す場合」とでは
一年間で貯まるお金は随分と変わってくるものです。
今日は山下式の「目標設定」の仕方について書いてみたいと思います。
毎年、道場の後輩に「今年の空手の目標」について尋ねると
「今年こそ黒帯を取ります」
「○×大会で優勝します」
などと答える方が多いです。
確かに、今年こそ 「黒帯」 「優勝」 と目標を掲げる事は大切です。
漫然と一年を過ごし、 「黒帯」 を取れたり、大きな大会で 「優勝」 できる人はまずいないでしょう。
しかしこの「黒帯」や「優勝」と言ったものは、「努力次第で必ず達成できるもの」ではありません。
一生懸命頑張っても優勝できない事もあれば、昇段規定を満たせず、もしくは強くなれず昇段できない場合もあります。
空手以外の事であれば
・彼女を作る
・テストで学年一位になる
・○○の試験に合格する
こういったものも同様です。
なぜならこれらには少なからず「環境因子」や「運」
といったものが絡んできてしまいまうからです。
この種の目標を掲げた場合、達成できた場合は確かに素晴らしい事です。
自身もかなりの努力も重ねたはずですし、結果オーライと言えるでしょう。
しかし、精一杯頑張ったのに、
達成できなかった場合はどうでしょうか。
特に空手の場合ですとトーナメントで優勝できるのは一人です。
全日本クラスになると、カテゴリーに関わらず、大半の選手が予選を突破し、
今年こそ自分が優勝してやる、と意気込んで出てくるわけです。
こうなってくるとどうしても、精一杯努力したのに勝てない選手が出てきます。
(まあそこが勝負の世界の厳しさでもあり魅力でもあるのですが)
しかしこういった事が続くと、人間の思考のメカニズムとして
「たとえ本気で頑張っても目標が達成できない事がある」 →
「自分のせいだけでないから仕方がない」
と考える「悪い思考の習慣」がついてしまう恐れがあります。
こうなってくると
「是が非でもかじりついてでも達成してやろう」という「意気込み」が落ちてしまったり
ともすれば「目標を立てる事」そのものの意味がなくなってしまいます。
毎年、新年の目標で「同じ事」を言う方がいます。
その場合は「来年」も同じ目標を掲げている可能性が出てきてしまいます。
「新年の目標」が「新年のおまじない」になっている感すらあります。
何が言いたいかと言うと、正しい目標の立て方は
「100%、自分の努力さえあれば完結できるもの」(自分の特性も踏まえて)
を立てましょう、ということです。
(注)「前人未到の4連覇」を達成してしまうような方は、
例外だと思いますが ♪
例えばついつい道場を休んでしまい
上達が遅れている方を例に考えてみましょう。
この方の場合、「必ず道場に週2回は行く」
こういった目標はどうでしょうか。
一見、よさそうなのですがこれではダメです。
インフルエンザで一週間寝込むかもしれませんし
仕事で残業が続くかもしれないからです。
この場合であれば
「月に8回は必ず道場の先生と話す」
これであれば、忙しい週は行かずとも達成できますし
インフルエンザで寝込んでも道場に電話を入れて先生と会話をすればOKです。
「週に2回は必ず行く」と決めた場合、
もし本当にどうしようもない理由で一度でもそれを
守れないと、そのあとは
「一度守れなければ何度守らなくても同じ」となる場合があります。
そうなってくると今度は、本当は行けるのに
行きたくない時に行けない理由を作り出してしまいます。
(風邪気味、寝不足、腰痛など、誰もが言い訳の天才になってしまうものです。)
もう一つ、「恋愛」を例にあげて考えてみましょう。
「彼女」を作る。
これはどうでしょうか。
もちろんコレもダメです。100%の保障は無いからです。
この場合は最終的に「彼女」を作る事に結びつき、
かつ100%自分の努力で完結できることでなければいけません。
例えば、まずは「女性の友達をたくさん作る」
という作戦に切り替える必要が有るかもしれません。
では
「月に2回は女性と食事に行く」 これならどうでしょう。
これもダメですね。どんなにモテル人でも相手の都合や、興味により断られる可能性があるからです。
くどいですが、目標は一度でも達成できないと、いきなり実行をしなくなる場合がほとんどです。
この場合であれば
「月に2回は女性を食事に誘う」。これならいいですね。
誘うだけであれば、断られるかどうかは関係がなくなり、自分の努力で完結できます。
もしそれが自身にとってハードルが高ければ、
「週に二回は女性にさりげなく話しかける」
それでも難しければ
「週に四回は女性の目を見て挨拶をする」
それでも難しければ・・・
と、このように100%完結可能な所まで落とし込むのがポイントです。
もちろん、一つのステップをクリアしながらその次のステップに進めていきます。
「今は出来ていないけど、努力で必ず達成できる事」
これを目標にする事が大切です。
では本題の、誰もが欲しいであろう「黒帯」について考えてみましょう。
城北支部で「黒帯」になるために立てるべき目標は何でしょうか。
正直、城北支部で黒帯を取るのは大変だと思います。
(だからこそ本当の価値があるのですが)
その理由としては
「城北は頑張るのが当たり前の集団だから」だと自分は思います。
みんなが頑張っている中、その中で強くなり、抜きん出て行くのは
それはなかなか出来ることではありません。
ちなみに自分は黒帯取得に8年間かかりました。
しかし、「誰もが頑張れば必ず取れるもの」でもあるとも思います。
はじめは誰もが弱く、頑張れないのが当たり前です。
自分はウエイト制選抜の試合では三度、連続して一回選敗退でした。
(四度目は、決勝を一本勝ちして優勝しましたが ♪)
城北支部に入り12年経ちましたが、
頑張って取れなかった人を自分は知りません。
話が少しそれました。
「黒帯取得の為の目標設定」の話に戻ります。
それにはいったいどんな「目漂」が最適なのでしょうか。
さすがに「黒帯取得」となると
「月に8回先生と話す」、といった次元では不可能でしょう。
(もちろん始めはここから始めるべきですが)
とにかく、人より頑張る必要があります。それもそれなりに正しい方法でです。
そのためにベストなのは「仕組み作り」が最適だと自分は考えます。
(数年前より様々なビジネス書でもこの「仕組みづくり」は説かれています)
どんな仕組みかというと、頑張らずにはいられない仕組みです。
空手で言えば、城北支部で言えば、
一つは選手稽古に毎回出る。(土曜日の富士見台稽古など)
もう一つはマンツーマントレーニングを受ける
ことです。(自分が受けている加圧など)
まずは日常の生活パターンにこれらを組み込むような(仕組み化)目標を立てます。
その具体的な内容、方法は、皆さん人によって違ってくるはずです。
例えば
毎週土曜日、富士見台でレンタルDVDを借りる、というのもいいかもしれません。
(ちょうどレンタル期間が1週間サイクルになります。「24」や「LOST」などであればバッチリです)
選手稽古の習慣がつけば、もちろんその「目標」はやめて構いません。
空手の先生に競技に直結した加圧トレーニングを受けるのもいいと思います。
ちなみに自分は子供も生まれ、時間や家計の事も有るので二週に一度でお願いしています。
(その代わり、同じメニューを隔週は一人でこなします)
加圧の場合はお金を払っている以上、行けば元を取ろうと頑張れます。
もし一回の料金が五百円なら、ちょっとした事でサボるかもしれませんし、言い訳の天才になるかもしれません。
毎回、相応の料金を払う事も仕組み化の一つと言えます。
目標設定の話、自分が大切と考える話がまだまだ有りますが、いいかげん長くなってしまいましたので次回に続けます。
今年も城北支部、みんなで強くなり、試合で大暴れしていきましょう。 押忍